効果が半減しているかも?防じんマスクの正しいつけ方

2015年11月24日

効果が半減しているかも。防じんマスクの正しい付け方

作業員の安全を守る「防じんマスク」

防じんマスクとは、フィルターによって粉じんの吸引を防ぐため、国家規格に基づいて生産される産業用のマスクです。
安全のため、健康のため、粉じんの発生する現場での防じんマスク着用は重要です。
しかし、正しい着け方をしなければ効果が半減してしまうかも!? 
ここでは、防じんマスクの正しいつけ方をご紹介いたします。

粉じんがもたらす恐ろしいリスク

防じんマスクを正しく使っていないと、作業中に大量の粉じんを吸い込み、それらを肺に蓄積してしまいます。
蓄積した粉じんは肺の線維化や気管支炎を引き起こし、症状が悪化すると呼吸困難に陥ることも。これが「じん肺」と呼ばれる病気です。

初期段階では気づきにくく、緩やかに時間をかけて進行します。
気づいた時にはかなり病状が悪化している場合が多いです。じん肺は職業に起因することが多い病気。
労働災害が起これば、大切な従業員の健康が損なわれるのはもちろん、会社の信用も失うことになるかもしれません。


防じんマスク以外の粉じん対策

防じんマスクの着用だけが粉じん対策というわけではありません。
まず、基本的な対策として粉じんの発生リスクのある現場ではミストを噴出して舞っている粉じんをキャッチしたり、集じん機で粉じんを集めたりします。
ただ、この方法はそれなりに費用がかかってしまううえに、すべての空間で同等に100%の効果が得られるわけではないため、これらの方法だけに頼るのは危険です。
粉じんの発生対策と防じんマスクの着用を併用するのがベストだといえるでしょう。

正しい着け方で最大限の効果を発揮

国家規格をクリアした防じんマスクには高い効果が期待できます。
ただし正しい着け方をしなければ、鼻や顎に隙間ができてそこから粉じんを吸い込む可能性があり、最大限の効果を得ることができません。


今日から実践!正しい装着法

まずカップ部分を鼻口にかぶせます。
この時、上下が逆になっていないか、鼻や顎から空気が漏れていないか、マスクが顔に密着しているか、しっかり確認しましょう。
次にゴムバンドを頭にかけて固定しますが、首元ではなく頭頂部で固定するのがポイント。
ゴムバンドが片方外れていないか、下がってきて耳で支えていないかをチェックしたら、最後にもう一度空気漏れがないか確認しましょう。

防じんマスクには、「フィルター取り換え式」と使い捨ての「カップ式」「折りたたみ式」などの種類があります。
特に折りたたみ式はマスクの縁の形を自分で整えて密着性を高める作りとなっているので、しっかり整形して装着しなければなりません。
鼻の高さや幅にしっかりと合わせ、空気漏れのないよう注意して装着しましょう。

おわりに

粉じんは現場だけでなく近隣にも飛散する可能性があるので、大前提としてできる限り粉じんを発生させない対策をして、そこにプラスアルファで防じんマスクを使いましょう。
飛散対策と防じんマスクを併用すれば、粉じんリスクを軽減できます。
ただし、それもすべて防じんマスクを正しく着用してのこと。
間違った着用方法では、せっかくの高性能な防じんマスクがもったいないと思いませんか? 正しく着用し、本来の高い効果を発揮させましょう。



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