作業内容で使いわける 床養生材の種類と特徴

2015年10月05日

作業内容で使いわける 床養生材の種類と特徴

傷や汚れから住宅を守る養生

建築現場、土木作業、塗装工事において、「養生」は欠かすことのできない作業の一つです。
養生が不十分だと効率的に作業を進めることができません。
作業内容によって予想される傷や汚れの種類が異なるため、それぞれに適した養生材が必要です。ここでは家の廊下や床を守る、床養生材について紹介します。

養生とは

養生とは建物や製品、家具などに作業による傷や汚れがつかないよう、保護する作業を指します。
養生をしていても傷や汚れがつかないための気遣いはある程度必要ですが、そればかりを気にしていては、作業を速やかに進めることができません。
つまり養生は、現場での作業が効率的に進むための工夫だといえるでしょう。


■養生が必要とされる作業現場
養生が必要とされる作業現場は、実にさまざまです。
建築現場、土木現場、塗装工事、引っ越し現場などで、建物や家具などを守るために養生材が活躍しています。

建築や土木ではコンクリートが硬化するまで、湿度や温度を適正に保ち、保護するためにブルーシートなどが養生材として用いられます。
塗装工事では不必要な部分に塗料が付着しないよう、シートやマスキングテープで保護。引っ越し作業などでも家の床や壁を傷付けないよう、マットシートなどを敷いて作業します。

床養生材の種類と特徴

床養生材には種類があります。それぞれに異なる特徴があるので、作業内容に照らし合わせて使い分けましょう。


床養生材の
種類
特徴 費用 耐久性 適した作業内容
紙製 ロール式のものと折りたたみ式のものがあり、現場でのカットが可能。 安価 リフォーム工事
発砲樹脂製 木製や紙製と比べてささくれやカスが発生せず、軽量。対衝撃性や耐荷重性に優れている。 比較的高価 引っ越し、搬出入、天井工事
プラダン プラスチック製の段ボール。軽くて丈夫だが、端部でケガをするリスクも。 比較的高価 エレベーター養生、リフォーム
ビニールシート 折りたためて収納が容易。ホコリやささくれがない。カットの必要もなし。 安価から高価まであり リフォーム、メンテナンス、資材置き
布製 形が自由にかわり、適応性が高い。 比較的安価 リフォーム、引っ越し、搬出入

おわりに

作業中に顧客の家の床や廊下を汚したり傷付けたりすると、企業の信用に大きく関わります。
場合によっては、裁判沙汰になり損害賠償が必要な事態にも発展しかねません。
とはいえ、そればかり気にしていると作業が速やかに進められませんよね。だからこそ、効率よく作業を進めるために作業内容に適した養生材の選定が必要です。

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