災害や建設の現場で活躍する土のう袋
建築現場で欠かすことのできない土のう袋は、相次ぐ水害の例を見てもわかるように、災害時に水や土砂の浸入を防ぐ用途でも活躍します。
一方、土のう袋と間違えられがちなガラ袋は、性能も使われるシーンも土のう袋とは異なるアイテム。
ここでは、土のう袋とガラ袋の違いについてご紹介していきます。
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土のう袋の活躍するシーンと効果
土のう袋とは、袋の中に土や砂などを詰めこむ袋です。
建築現場などで使われる土木資材で、用途や活躍シーンは多岐にわたります。
土砂の浸食を防ぐために使われたり、川の氾濫をせき止めたりするためにも古くから使われてきました。
近年では相次ぐゲリラ豪雨による水害の被災地で、目覚ましい活躍を見せています。
移り変わる土のう袋の素材
古くから使われてきた土のう袋の素材は麻でした。
近年では品質にムラができにくく、大量生産が可能なポリエチレン(PE)製の土のう袋が主流となっています。
さらに、紫外線に強い耐候性土のう袋も開発され、長期間に及ぶ工事にも対応可能になりました。
災害時に備えて開発された「給水土嚢」は、土を詰めないで使うタイプです。
給水ポリマーが水を吸うことで膨らむ仕組みになっており、集中豪雨などの都市型水害対策に有効だとして注目を集めています。
使用後はもとのサイズに戻すことができ、処理もかんたんです。
ガラ袋の素材と役割
ガラ袋は、知らない人が一見すると土のう袋と同じものに見えるかもしれません。
しかし、ガラ袋はゴミ袋として使われたり、端材やガレキの運搬や保管に使われたりするものです。
これらのガラにはとがったものも多いため、素材には破れにくいポリプロピレン(PP)が使われています。
それに対して土のう袋には、基本的にとがったものを入れることはありません。
土のう袋の素材であるポリエチレンは、とがったものが刺さるとすぐに破れてしまいます。
一般的な流通サイズはガラ袋のほうが大きく、耐荷重でも優れているため、単価もガラ袋のほうが何割か高額です。
おわりに
土のう袋とガラ袋はどちらも工事現場で使われており、見た目には大きな違いがないように思われます。
しかし実際には、土のう袋は土や水をせき止めるアイテムで、ガラ袋は現場で出るゴミ処理に使われるアイテム。
目的が異なります。
土のう袋には屋外で使用できるだけの耐久性が求められる一方、ガラ袋には多様なガレキに対する耐衝撃性が求められており、それぞれに適した素材が採用されています。
両者の違いを知り、使用目的に合う商品を選ぶことでコストパフォーマンスを高めましょう。