「マスカーテープ」とは、ご存じのとおり養生シートとマスキングテープが一体化した画期的な養生資材です。貼りやすく剥がれやすいテープと一体になっているのでかんたんに固定でき、ポリシートが幅広い面を汚れや傷から守ってくれます。建築業界ではおなじみのアイテムですね。
手軽な養生資材として欠かせないマスカーテープには、他にもたくさんの使い道があることをご存じでしょうか？ 今回は、そのうちの一部をご紹介します。
目次
子供と相性が良いマスカーテープ
子どもは食事するにも遊ぶにも、目の前のことに夢中になって周囲を汚してしまう生き物です。しかも汚されるのがイヤだからといって遊ぶ範囲を制限したり、うまくできないことを親が代わってあげたりしてばかりでは、子どもの成長につながりません。
そんな時、マスカーテープがひとつあれば子どもに「いいよ」と笑顔で接してあげられる場面が増えるはず。汚れなど気にせずひとつのことに夢中になる経験は、子どもの興味や能力をぐんぐん伸ばしてくれるでしょう。
汚れ対策として活躍！
汚さないよう気にしてばかりでは、せっかくの外食も楽しめません。マスカーテープをテーブルに貼ったりエプロン代わりにしたりして汚れを防げば、自分で食べる練習も安心してさせられます。もとは養生資材なので、ほとんどの素材を傷つける心配がありません（念のため目立たない場所で確認することをおすすめします）。
もちろんマスカーテープは自宅でも使うことができ、目を離すと頭のてっぺんまでご飯粒まみれになってしまう離乳食の食べ始めにピッタリです。ママのストレスも減り、家族の笑顔も増えるのではないでしょうか。
自宅での散髪でも大活躍します。すき間なく貼ることができるので髪の毛が襟元から入り込みにくく、かゆくなりにくいのが魅力です。小さな子どもに使う際は、口に入れたりのどに引っかかったりしないよう、くれぐれも大人の目の届く場所でお使いください。
遊び道具としても
お絵かきの際、ペンやクレヨンがお絵かき帳からはみ出してしまう問題は「子育てあるある」です。そんなときは壁や床にマスカーテープを貼ることで、子どもの落書きのはみ出しを防ぐことができます。
段ボールと組み合わせておもちゃの家を作ったり、ドレスにしたりといった、さらに楽しい使い方もたくさんあります。マジックで色を塗ったりリボンを貼ったりすれば、あっという間に小さなレディに大変身！ 安価な養生資材なので、遊び終わったら心置きなく捨てられて、使い方は無限大です。
大人もハマる。マスカーテープの広がり。実用性ばっちり！
もちろんマスカーテープは子どもだけでなく、大人にとっても便利なアイテムです。日常生活に加え、万が一の災害の場面でも役に立つようです。
大掃除で汚したくない場所や濡らしたくない場所にマスカーテープを貼っておけば、洗剤や水などが飛び散り、汚れたり濡れたりするのを防いでくれます。かんたんな支柱と組み合わせ、簡易的なビニールハウスとして家庭菜園で使ってもOK。高齢者などの介護でも、散髪や食事にマスカーテープが使われているそうです。BBQのあとは油で汚れた道具の片付けが大変ですが、テーブルに敷くと油はねを防ぐので後片付けがラクラクです。簡易なレジャーシートとして使ってもよいでしょう。
防災グッズとしても！
災害時は普段の生活が送れなくなるため、複数の用途で役立つアイテムがあると助かるそうです。マスカーテープは即席のテントや窓ガラスが割れたときの雨風よけ、寒さ対策など、多くの用途で活躍が期待できます。食べ物を入れる食器を覆えば、汚れないので食器を洗う水の節約にもなります（食品用ラップでも可能）。防災グッズのリュックに、ひとつは入れておきたいアイテムです。
いつも晴れていれば良いですが、天気は融通が利きません。雨戸がない家では、台風の窓割れ防止用フィルムとしても役立ってくれます。
救命措置の人工呼吸を施す際、知らない人だと抵抗があるものですが、間にマスカーテープを挟めば抵抗なく処置できるかもしれません。人の命にかかわる際にそんなことは言ってはいられないかもしれませんが、感染予防の観点からもできれば何かを挟みたいところです。
マスカーテープでライフハックしよう！
建築や清掃など、作業現場で使われるイメージが強いマスカーテープですが、ほかにもさまざまな使い方があることをおわかりいただけたでしょうか。私たちの身近で、十分に役立ってくれるアイテムですね。
マスカーテープは比較的きれいに剥がれやすい素材ですが、一緒に塗料などが剥がれてしまうケースもあります。貼る前には目立たない場所でぜひ一度確認してください。特に外出先で使う場合は、トラブルを避けるため注意が必要です。
便利な使い方をマスターして、仕事だけでなく生活の中にもマスカーテープを取り入れてみましょう！
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